レッスンNo.6 複数の料理を一枚におさめる。
教室の進め方。
同じものを、妻と僕が同時にそれぞれ撮り、それぞれの写真を見比べてながら、 改善点や気になった点を指摘していく、以上。 (シャッタースピード、絞りや露出など専門的なことを説明しても妻は余計に混乱するので専門用語は可能な限り使わないつもりです)
被写体・ビーガン料理
課題・「複数の料理のテイストを伝えよう」
使用機材・iPhone
夫 先日、一緒に行った知人の新築祝いのパーティー。ビーガン料理だったから、普段とちょっと違ってなんか絵になると思って撮ったよね。
妻 そうだね。わたし的にはいろんな料理が並んでいるところを記録しておきたいと思ったから、少し広角気味で撮ってみた。
夫 まぁ悪くないと思うよ。いわゆる集合写真ってジャンルだね。左奥の窓に向かって撮ったからやや逆光気味で、ヌケ感それなりにあっていいかも。
妻 まぁ、私もだんだん上達してきてってことかな(笑)
夫 でも一つひつとの料理のテイストがよく分らないなぁ。僕は今回は、ビーガン料理だったから、どんなテイストや具材などか分かりやすく少し寄って撮った方がいいと思った。
妻 なるほどね。しかも、今回は真俯瞰(真上からのアングル)なのね。
夫 よく気づきました。テイストや具材とともに料理のバリエーションも見せたかったから、3種類が均等に見せるのがいいと思った。
妻 均等に見せるのと、真俯瞰って何か関係あるわけ?
夫 大ありです。 普通に斜め上(斜俯瞰)から撮ると、手前の料理が一番大きく写り、奥に行くにしたがって小さくなっていくのがレンズの特性。しかも、ピントを手前に合わせると、奥はピントが甘くなる。結果、一番手前の料理が強調されてしまう。
妻 それは私もなんとなく感じてけたど。その解決法ってあるんだ。
夫 そんな時こそ、真上から狙ってみよう! こういう時、真俯瞰は効果絶大なんだよ。
妻 もうちょと分かりやすく話してよ。
夫 真俯瞰は複数(集合物)のものを撮る時、どれかを一つを強調せずに、均等に写したい時に有効な方法。 理由は二つあって、
①真上から撮るので、構図内に手前と奥側という区別ができない。
②どの料理もカメラからの距離が同じなので、等しくピントが合う。
以上の2つを実現できるアングルは真俯瞰しかないんだよ。
妻 なるほど~。
夫 で、今回は各料理の具材やテイストもなるべくはっきり見せたかったので、割と寄って撮った。なので、3料理を入れつつも、各料理とも皿全部は入れなかった。でも、これで、たくさん料理があるってことも、各料理のテイストも同時に伝わるでしょ。
妻 なるほど、なるほど。なんか撮っている時は、あれもこれも入れたくなるんだけど、絞り込むのも大事なんだね。
夫 カメラってなんでも忠実のその場の光景を伝えてくれる道具だと思っている人も多いけど、やっぱり撮影者が「ここで私が一番伝えたいことは何?」と自問してから撮らないと、結局散漫になってしまう危険があるんだ。それに「写真は引き算」っていう言葉が昔からあるし。
妻 写真は引き算?
夫 つまり何を残して、あとは切り捨てるという勇気を持つことだって僕は思っている。君の写真、見ると、奥にパンも写っているけど、それも写真に入れておきたいって気持ちは分かるけど、正直、ここではいらないでしょ。ばっさり切る。
妻 引き算か。なるほどね~。
夫 あと、真俯瞰撮影時の注意点。料理など被写体をきちんと整列させること。今回もお皿の水平線、垂直線を意識して、少し手で動かしてから撮ったんだ。
妻 整列?
夫 真俯瞰は水平・垂直の乱れが目立つ構図なんだ。逆にモノを整列させるととても可愛く撮れるのが間俯瞰写真なんだ。
妻 引き算×整列=真俯瞰ってこと。
夫 むむ?? 初めて聞いた数式だけど、君がそれで納得なら、それで暗記しておこう!。
今回の上達3法則
1 複数のものを均等に見せたいなら真俯瞰で。
2 真俯瞰は被写体の配置が大事。整理する。
3 逆に主題をはっきりさせたいものがあれば、一番手前に置いて斜俯瞰で。
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