レッスンNo.1 被写体との距離感
教室の進め方。
同じものを、妻と僕が同時にそれぞれ撮り、それぞれの写真を見比べてながら、 改善点や気になった点を指摘していく、以上。 (シャッタースピード、絞りや露出など専門的なことを説明しても妻は余計に混乱するので専門用語は可能な限り使わないつもりです)
被写体・トイカメラ
課題・「かわいく撮ってみて」
使用機材・iPhone
妻・はい撮りました。こんな感じでどう?
夫・なんで斜めから撮ったの?
妻・正面から撮るともろに逆光になって暗くなっちゃったから、少し横から撮ってみたんだ。
夫・明るさは今のスマホ、あとで「編集」ボタンで調整できるから、それは考えずまず構図を優先させた方がいいいいよ。
妻・そうなんだ。でもなんで、あなたは真正面から撮ったの。
夫・このカメラ、いちばんのかわいいところは、オレンジ色と四角い形だと僕は思った。だから、最大限にそれが生きるように真正面から撮ってみた。
妻・まぁまぁ、かわいいんじゃない(笑)。オレンジがかわいい。逆光で背景が飛んでシンプルだね。
夫・君の写真は側面の黒も写っっているから、オレンジ&四角のかわいさが殺されてちゃったんだよ。写真は引き算という言葉もあるし、一番見せたいところ最優先で行ってみようよ。テーブルの天板も茶色部分も多いし、オレンジ以外にも目が行って、主題がぼやけてしまう。
妻・ところで私の写真はなんで、カメラが四角でなく頭でっかちというか、逆台形に見えるの。遠近がつきすぎているというか。
夫・理由は簡単、スマホを近づけすぎだから。レンズの特性として、スマホカメラだろうが、高級カメラだろうが、近づけて撮ると遠近法の原理で歪みが大きくなる。
妻・じゃあ、もうすこし離れて撮ったほうがよかった?
夫・ピンポーン。被写体から離れれば離れるほど、写真って歪まない性質があるんだ。極端な例だと航空写真のビルはどれも歪んでないでしょ。ものすごく遠くから撮っているから。でもそのビルを真下から見上げて撮ったら極端に遠近がついて台形になってしまう。
妻・じゃあ、形をちゃんと見せたいときは、少しでも離れて撮ればいいんだ。
夫・そうだね。でも離れると別の問題が出てくる。写したいものが当然だけどどんどん小さくなっちゃう。そのためにズームの望遠機能を使って大きさを調整。今のスマホそれも付いてるから。
妻・なるほどなるほど。
夫・あと、今回の写真は、背景の窓枠を含め、水平、垂直のラインがたくさん構図内に入っている。インテリアの撮影時もそうなんだけど、こういうケースは、とにかく水平、垂直がなるべく狂わないように心掛ける。ここが今回の最大のポイントかもよ。
妻・そうなんだ、難しそうね。
夫・いまのスマホ、あとから角度調整もできるから、ちょっとぐらいなら後から直せるし。
妻・あとはなにか注意点は?
夫・心の中で、「なんて君はかわいいの。かわいく撮ってあるげるからね」と被写体に向かって話しかけて撮る
妻・はぁ?
夫・経験的に、これが意外に効くんだよ。仕事の時もしょっちゅう心の中でつぶやいている。料理撮影の時は「君はなんておいしそうなんだ」とか「辛くて、かっこいいやつなんだ」とか。
妻・‥‥。口には出さないだ。
夫・出したら怪しいでしょ。うーん、でも本当は口に出したら方が効果大きいかも。でも、オレ、基本無口なカメラマンだし、ぶつぶつ言いだしたらやっぱり怪しいなぁ。
妻・まぁ、それは勝手に自分で判断してよ。
夫・はい、そうします。
今回の上達3法則
1、かわいい部分を見つけ、引き算で構図作り。
2、水平・垂直を心がける。
3、ゆがみ(遠近)注意、近づきすぎない。
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